拓版画について
古来から石碑やレリーフの拓本が採られているのはご存じでしょう。
また、魚拓などもご覧になったことがおありの事と思います。
それらの技法を版画に応用したのが拓版画で、その技法を拓刷りと称しております。
1. スケッチ等により原画を描く
2. 版木に下絵を直接描き込む。(陰陽を逆にせずそのまま描く)
3. 版木を彫る。(画の周りを線彫りの状態に、凹の部分のノミあとが美しくなるように気をつけて彫る必要がある。)
4. 版木に紙(画仙紙など薄く強い紙)を乗せ、圧を弱くしたプレス機の中を通す。
(この際版木に特殊な糊を塗っておくとはがれにくく、次の作業がやりやすくなる。笹島喜平氏の工夫である。)
5. 凸凹の出た紙の凸部分をタンポに墨をつけ、たたいて刷り上げる。(この際にじまないように気をつける事が大切である。)
タンポとは脱脂綿のようなものを木綿の布などでくるんで、糸で結えたものです。(下図参照)
6. 版木から紙をはがし、額装して完成です。
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現在、週一回、拓版画教室を開催しています。
関心のある方は、お気軽にご参加ください。
連絡先 028-648-9761 坂本富男
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